軽度外傷性脳損傷-1
- 年齢
- 33歳
- 性別
- 女性
- 身長
- 160cm
- 体重
- 54.4Kg
- 治療方法
- 硬膜外気体注入療法
- 主訴
- 上半身の痛みと痺れ
- その他の症状として
- 頭痛 体の痛み(線維筋痛症?) 頸部痛 肩こり 背中の痛み 腰痛 肩甲骨と肩甲骨の間の痛み 疲れやすい(慢性疲労症候群?) 記憶力低下 集中力低下 判断力低下 うつ気分と不安 めまい 耳鳴り フラツキ 匂いが分からない 視力低下 光過敏 食指異常(食欲がなかったり異常に食べたりする) 下痢 動悸 生理不順
- 症状を悪化させる要因
- 天気が悪い(天気痛)、長く立っている、起き上がった直後(起立性頭痛)、動きすぎた時
- 症状を改善させる要因
- 横になる、眠る
- 現病歴
- 来院する1年5ヶ月前に交通事故(追突)に遭った。受傷時に意識消失はないが、健忘症があり、mTBI(軽度外傷性脳損傷)と言える。当日は症状がなかったが、事故の翌朝、起きたら身体中が痛かった。精神科も含めて幾つかの病院を受診したが改善せず、悪化するばかり。整形外科医に「脳脊髄液減少症」を疑われて来院。
- 治療前の状態
- 意識は清明で麻痺などの明らかな神経学的脱落初見なし。画像上も異常なし。
- 治療経過
- 入院して腰椎穿刺、髄液圧:212mm水柱(高い)、脳脊髄液圧を 20mL 排除したが、特に悪化せず。腰椎穿刺の翌日、2日目、6日目の3回EGI(硬膜外気体注入療法)。症状は顕著に改善。
- 治療前後の比較
- 図-6に治療前、治療後7日、1ヶ月、3ヶ月のSF-36を示す。注入した気体は1週間から2週間で完全に吸収されるのに、症状は持続的に改善。痛み、メンタルヘルス、活発さの改善が顕著。治療前と3ヶ月後の頚部可動域を示すが、よく改善している。歩行速度も速くなった。1回の入院で完治 1週間後のSF-36でも改善がハッキリ分かり、効果発現の早さが目で分かる。

- 事故から初診まで
- 1年5ヶ月
- 初診から治療終了まで
- 4ヶ月
- 入院期間
- 10日
- 治療費(概算)
- 硬膜外気体注入療法:30,000円 入院(1泊2日目安):100,000円 ※保険適用外
- 治療の主なリスク・副作用
- 痛み、出血、感染、空気塞栓、麻酔、偶発的合併症
- 選択されたタグ
-
- 脳脊髄液減少症
- 頸部痛
- 背部痛
- 腰痛
- 全身の痛み(繊維筋痛症)
- めまい
- 耳鳴り
- 視力低下
- 光過敏
- 嗅覚障害
- 歩行障害、ふらつき
- 全身倦怠感(慢性疲労症候群)
- 記銘力障害
- 集中力低下
- 気分の落ち込み(うつ)
- 下痢
- 便秘(下痢も含めて、過敏性腸症候群)
- 血圧や脈拍の異常(起立性調節障害)