子宮頸がんワクチン副反応-1
- 年齢
- 14歳
- 性別
- 女性
- 身長
- 162cm
- 体重
- 50.4Kg
- 治療方法
- 硬膜外気体注入療法
- 主訴
- 吐き気
- その他の症状として
- 頭痛 頭が重い(頭重感) 肩こり 首のコリ 頸部痛 腰痛 肩甲骨と肩甲骨の間の痛み めまい 耳鳴り フラツキ 集中力低下 脱力感 疲れやすい 体力がない 手に力が入らない 低血圧 目の疲れ 視力低下 声が出にくい 喉が引きつる感じ 動悸(めまいの時) 味覚障害 食欲不振 トイレが近い 便秘 寒気(冬に) 汗が出ない 鼻血(来院前の1ヶ月ほぼ毎日)
- 症状を悪化させる要因
- 天気、起きたとき、バスや電車に乗ったとき
- 症状を改善させる要因
- 横になる
- 現病歴
- 子どもの頃からずっと体調が悪かったが、普通学級に通っていた。13歳(来院の2年10ヶ月前)にHPVワクチン接種を受けた。ワクチン接種から4ヶ月後に、「朝ベッドから起きられない」、「身体が動かない」と訴えはじめ、学校を休みがちになった。小児科を受診し、OD(起立性調節障害)を疑われてメトリジンと漢方薬を処方されたが、あまり改善しなかった。イライラしたり中途覚醒するなどがあり、うつ病を疑われて抗うつ薬を処方されたがめまい、耳鳴り、吐き気を訴えるようになった。ワクチン接種から1年が過ぎた頃には背中の痛みや便秘などの症状も加わり、「死にたい」、「生きている感じがしない」と訴えるようになり、家にこもるようになったので児童精神科への受診を勧められたが、自分でネット検索したら「脳脊髄液減少症」に症状がよく似ているので来院した。
- 治療前の状態
- 意識清明で麻痺などの明らかな神経学的脱落症状はなかった。MRI画像でも異常は無かった。
- 治療経過
- 腰椎穿刺を行い、髄液圧は14cm水柱と正常であった。脳脊髄液を10mL排除した後、右半身に力が入らないと訴えた。腰椎穿刺の2日後にEGI(硬膜外気体注入療法)を行った。直後から改善し、入院中ベッドで勉強していても疲れなくなった。退院後は普通に学校に通えるようになり、台風が来ても症状は悪化しなくなった。
- 治療前後の比較
- 図-26に治療前と治療後1ヶ月のSF-36の変化を示す。わずか1ヶ月で標準的な日本人の平均よりも元気なった。実際に、治療前とは別人のようになった。
- 発症から初診まで
- 1年5ヶ月
- 初診から治療終了まで
- 16日
- 入院期間
- 機能評価などの検査も含め14日
- 治療費(概算)
- 硬膜外気体注入療法:30,000円 入院(1泊2日目安):100,000円 ※保険適用外
- 治療の主なリスク・副作用
- 痛み、出血、感染、空気塞栓、麻酔、偶発的合併症
- 選択されたタグ
-
- 頸部痛
- 腰痛
- めまい
- 耳鳴り
- 視力低下
- 味覚障害
- 筋力低下(握力低下)
- 歩行障害、ふらつき
- 全身倦怠感(慢性疲労症候群)
- 集中力低下
- 便秘(下痢も含めて、過敏性腸症候群)
- 体温調節障害
- 血圧や脈拍の異常(起立性調節障害)