慢性外傷後頭痛-2

年齢
23歳
性別
男性
身長
165cm
体重
88Kg
治療方法
硬膜外気体注入療法 
メモ
安静を保ったが改善せず、約1年後に治療して1回で完治。
主訴
頭痛
その他の症状として
頸部痛 腰痛 背中の痛み 記憶力低下 めまい 耳鳴り 吐き気 光過敏 下痢 体のフラツキ
症状を悪化させる要因
長く歩く(起立性頭痛)、重いものを持つ、寒い日(天気痛)
症状を改善させる要因
体を温める、横になってじっとしている
現病歴
来院の16日前に交通事故(バイクに乗っていて車と衝突)に遭った。当日から首と腰が痛かった。救急病院を受診したが特に処置はなかった。翌朝起きた時から頭痛と吐き気があり、初めの1週間は下痢をした。事故後16日で受診。CPTH(慢性外傷後頭痛)の急性期と考え、輸液と安静のため2週間入院。症状は一旦消失したが、事故から9ヶ月後に職場復帰したら症状が再燃した。事故から1年後に再度入院。
治療前の状態
意識清明、麻痺などの明らかな異常なし。
治療経過
入院翌日に腰椎穿刺:髄液圧は192 mm水柱、CSF(脳脊髄液)を30mL排除したが、症状の悪化はなかった。腰椎穿刺の翌日と5日後にEGI(硬膜外気体注入療法)を行い、ほぼ全ての症状が消失。
治療前後の比較
図-2に治療前と治療後1ヶ月のSF-36、治療前と治療後3日目の重心動揺検査を示す。フラツキもとれ、非常に元気になった。以後悪化せず。重心動揺検査でフラツキの改善が目で確認出来る。
事故から初診まで
16日
初診から治療終了まで
11ヶ月
入院期間
8日
治療費(概算)
硬膜外気体注入療法:30,000円 入院(1泊2日目安):100,000円 ※保険適用外
治療の主なリスク・副作用
痛み、出血、感染、空気塞栓、麻酔、偶発的合併症
重心動揺検査

直立姿勢での身体の揺れを記録・解析し、身体の平衡(バランス)機能を検査します。健常者の男女・年齢別の基準値に比較して、緑色域の平均値±2SD(標準偏差の2倍)を超える場合、異常と判断しています。

選択されたタグ
  • 脳脊髄液減少症
  • 頸部痛
  • 背部痛
  • 腰痛
  • めまい
  • 耳鳴り
  • 光過敏
  • 歩行障害、ふらつき
  • 記銘力障害
  • 下痢
  • 便秘(下痢も含めて、過敏性腸症候群)