慢性疲労症候群-2
- 年齢
- 33歳
- 性別
- 男性
- 身長
- 168cm
- 体重
- 66.3Kg
- 治療方法
- 硬膜外気体注入療法
- 主訴
- 酔っている感じ(体のフラツキと倦怠感)
- その他の症状として
- 頭痛 頸部痛 眼の痛み 背中の痛み 肩こり 腰痛 背中の痛み 左手足に痛みとしびれ めまい 光過敏 顔面の痛み 食欲不振 水様下痢 記憶力低下 集中力低下
- 症状を悪化させる要因
- 長く立っている(起立性頭痛)
- 症状を改善させる要因
- 横になる、水分を沢山摂る
- 現病歴
- 来院の11ヶ月前、朝起きたときに背中に違和感があり、その後酔っている感じがして体がフラつく、倦怠感、眼の痛み、頭痛、腰痛などが加わった。ハッキリした原因がないが仕事が出来なくなった。左手足の痛みとしびれも加わり、歩行が辛くなった。総合病院でMRIを撮ったが異常なかった。他院で「脳脊髄液減少症」かもしれないと言われて受診。
- 治療前の状態
- 意識は清明で、麻痺などの明らかな異常はなかった。しかし歩行は遅かった。
- 治療経過
- 入院後に機能評価した後、腰椎穿刺をおこなった。脳脊髄液の圧は20 cm水柱で正常、髄液を20 mL排除したが、症状の悪化はなかった。腰椎穿刺から2日後と6日後の2回EGI(硬膜外気体注入療法)を行った。一回の入院で短期間に2回EGIを行なったが、副反応は全くなく、ほとんど全ての自覚症状は消失。
- 治療前後の比較
- 図-14 に治療前と治療後3ヶ月のSF-36の変化と、治療前と治療後1ヶ月の重心動揺検査の結果を示す。SF-36では全ての項目で顕著に改善し、重心動揺検査では自覚症状の改善に一致して正常化していることが一目で確認できる。重心動揺検査では、八角形が均等に中心に近いほどフラツキが少ないことを示す。一度の入院治療で完治した。
- 事故から初診まで
- 11ヶ月
- 初診から治療終了まで
- 1ヶ月
- 入院期間
- 14日
- 治療費(概算)
- 硬膜外気体注入療法:30,000円 入院(1泊2日目安):100,000円 ※保険適用外
- 治療の主なリスク・副作用
- 痛み、出血、感染、空気塞栓、麻酔、偶発的合併症
- 重心動揺検査
-
直立姿勢での身体の揺れを記録・解析し、身体の平衡(バランス)機能を検査します。健常者の男女・年齢別の基準値に比較して、緑色域の平均値±2SD(標準偏差の2倍)を超える場合、異常と判断しています。
- 選択されたタグ
-
- 頸部痛
- 背部痛
- 腰痛
- めまい
- 眼痛
- 光過敏
- 手のしびれまたは痛み、脱力(胸郭出口症候群)
- 記銘力障害
- 集中力低下
- 下痢
- 便秘(下痢も含めて、過敏性腸症候群)